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2026.01.19
健康コラム

【健康コラム】女性のライフステージとホルモン変化について

こんにちは。ウラタ薬局の浦田です。
今日は店頭でもよくご相談いただく女性ホルモンについてのお話をさせていただきます。
まず、女性の心と体は、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)黄体ホルモン(プロゲステロン) の「増減」によって、大きく影響を受けます。この2つは、月経・妊娠出産だけでなく、自律神経・骨・血管・肌・気分・代謝にも関わるため、ライフステージごとに起こりやすい不調が変わってきます。


女性ホルモンをざっくり理解する(超重要)

  • エストロゲン:女性らしい体づくり、肌・骨・血管の保護、脳や自律神経の安定に関与

  • プロゲステロン:妊娠を支えるホルモン。体に「溜め込む」方向に働き、むくみ・眠気・便秘などが出やすい

ポイントは、体調は「気合」よりも ホルモンの波 に左右されやすい、ということ。時々、“自分が弱いから”と捉えてしまう方がいらっしゃるのですが、“ホルモンの波が来ているだけ”と捉えるだけでも、楽になるかもしれません。


1. 思春期(初経~18歳頃):体が大人に変わる“急成長期”

ホルモンの変化

初経を迎え、女性ホルモン分泌が増加。体が一気に変化します。

起こりやすい健康課題

  • 月経トラブル・貧血(月経痛、過多月経、立ちくらみ、だるさ)

  • 精神的な不安定さ(イライラ、不安、落ち込み)

  • 肌トラブル(ニキビ)

生活のコツ(薬膳の視点も)

思春期は、東洋医学でいうと「血(けつ)を作る力が追いつきにくい」時期になります。

  •  鉄+たんぱく質:赤身肉・卵・大豆・魚

  • 薬膳的“補血(ほけつ)”食材:黒ごま、ほうれん草、にんじん、なつめ、レバー(食べられる範囲で)

  • 冷たい飲み物・菓子パン中心は、胃腸(脾)を弱らせて“血が作れない”方向に行きやすいので要注意


2. 性成熟期(18歳頃~45歳頃):安定期だけど“月のリズム”が最も出る時期

ホルモンの変化

エストロゲン分泌が安定し、月経周期も整いやすい時期。
ただし30代半ば以降は卵巣機能が徐々に低下していきます。

起こりやすい健康課題

  • 月経関連の不調:PMS、月経痛、月経不順

    • 月経前はプロゲステロン優位で むくみ・便秘・眠気が出やすい

  • 妊娠・出産に伴うトラブル:便秘→痔、骨盤底筋のゆるみ→尿漏れ

  • 女性特有の疾患:子宮内膜症、子宮筋腫など(月経痛の背景に隠れていることも)

  • 肌トラブル:肝斑(かんぱん)など

生活のコツ(薬膳の視点も)

この時期は「肝(かん)=自律神経と気分の調整」が乱れやすいのが特徴です。

  • PMSの人はまず「睡眠」と「血糖の乱高下」を整える

  • 薬膳的“疏肝(そかん)=巡りを良くする”:柑橘の香り(ゆず・みかん皮)、しそ、三つ葉、ジャスミン茶

  • むくみが強い時は 利水(りすい):小豆、はとむぎ、冬瓜(体を冷やしやすい人は温かい調理で)


3. 更年期(45歳頃~55歳頃):エストロゲンが急降下する“揺らぎの本番”

ホルモンの変化

閉経前後で、エストロゲン分泌が急激に減少
この急降下が、心身の不調を引き起こします。

起こりやすい健康課題

  • 更年期障害:ホットフラッシュ、発汗、動悸、めまい、イライラ、抑うつ、不眠

  • 生活習慣病リスク上昇:肥満、高血圧、脂質異常

  • 骨密度低下:骨がもろくなり始める

生活のコツ(薬膳の視点も)

更年期は、東洋医学でいうと「腎(じん)=加齢の土台」が揺らぐ時期。

  • 寝不足は症状を増幅しやすいので、まずは 睡眠の質を良くしましょう。

  • 薬膳的“補腎(ほじん)”:黒豆、黒ごま、くるみ、山芋、えび、きくらげ

  • のぼせ・ほてりが強い人は「潤い不足(陰虚)」のことも。刺激物・アルコール・夜更かしが引き金になりやすいです


4. 高齢期(55歳頃以降):エストロゲン欠乏が“体の質”に影響する時期

ホルモンの変化

閉経後、エストロゲンが欠乏し、老化のスピードが上がりやすくなります。

起こりやすい健康課題

  • 骨粗しょう症:圧迫骨折、大腿骨頸部骨折 → 寝たきりリスク

  • 脂質異常症・動脈硬化:血管保護が弱まり、LDLが上がりやすい

  • その他:便秘、尿漏れ、皮膚のかゆみ、認知機能の衰えなど

生活のコツ(薬膳の視点も)

高齢期は「筋肉と骨の貯金」が効いてきます。

  • 運動は“激しく”より“続く”が勝ち:散歩+軽い筋トレ(下半身)

  • 食事は たんぱく質不足が最優先の落とし穴

  • 薬膳的“脾(ひ)=消化吸収”を守る:温かい汁物、よく噛む、冷えすぎ注意

  • 便秘がある人は、潤い(豆腐・ごま・発酵食品)+水分(こまめに)が基本


重要な関連性:3つの“つながり”を押さえる

1)骨:妊娠・授乳+閉経後の急低下でリスクが高い

骨は「年齢とともに自然に弱る」だけでなく、女性はホルモン変化が直撃します。若い頃からの 栄養(たんぱく質・カルシウム・ビタミンD)+運動が将来の保険になります。

2)自律神経:ホルモンの揺らぎは、神経の揺らぎ

冷え・不眠・不安・イライラは「性格」より「生理学」。
“整える順番”は 睡眠 → 食事 → 体を動かす → ストレス発散 が効果的です。

3)代謝:更年期以降の“中年太り”は仕組みがある

基礎代謝の低下に加えて、筋肉量の低下、ホルモン変化が重なります。
食事制限だけで痩せようとすると筋肉が落ちやすいので、下半身の筋トレが鍵になります。


まとめ:ホルモンの波を知ると、対策が“自分仕様”になる

女性の一生は、ホルモンの増減とともに、出やすい不調が変わります。
大切なのは、「今の自分がどの波にいるか」を知って、
無理を減らし、必要なケアを足していくことです。

  • 思春期:血を作る・冷やさない

  • 性成熟期:巡りを整える・PMS対策

  • 更年期:自律神経と睡眠・骨と代謝

  • 高齢期:骨折予防・血管と筋肉・消化力を守る

もし「これって更年期?」「PMSがつらい」「貧血っぽい」「便秘や尿漏れが気になる」など、身近な困りごとがあれば、岐阜県関市・各務原市のウラタ薬局に気軽に相談してください。
体質や生活に合わせて、生活の工夫や(必要なら)漢方・サプリ・受診の目安まで一緒に整理できます。