子宝に恵まれない状態である不妊とは『妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにも関わらず1年間ほど経っても妊娠しないもの』と定義されています。
男女ともに加齢により妊娠する力(させる力)が低下することが知られています。加齢により卵子の質や精子の質が低下することが主な原因です。西洋医学でも女性は30歳、男性は35歳を過ぎると確率が低下すると言われています。東洋医学的には『腎』という妊娠力の根源と言ってもいいようなところが虚してしまう(弱ってしまう)と不妊になると考えます。『腎』は『先天の精』とも言われ、両親から受け継いだ生まれ持っての生命エネルギーだと言われています。加齢とともに衰えるだけでなくストレス、過労や冷えなどで弱らせてしまいます。つまり誰でも本来持っている子宝に恵まれる力を様々な原因で弱らせてしまっているのが不妊という状態だとも言えます。
できたらご夫婦でご相談にお越しください。男性の精子の量や運動量の低下も大きな原因の一つです。体をしっかり作ることで改善していきましょう。まずは『補腎』(弱った『腎』を補っていくこと)を基本として考えていくことになります。
ただし子宮筋腫や子宮内膜症といった様々な合併症がある方は事前にお申し出ください。そちらにも同時にアプローチをしていく必要があります。また子宮内膜が薄い場合は着床しにくくなりますのでベッドをふかふかにするようなイメージで体質改善していきましょう。
月経中は消耗してしまう気血を補い、巡りを良くする必要があります。ナツメや、鶏肉、干しぶどう、黒豆、黒キクラゲ、小松菜、ほうれん草などを積極的に食べるようにしましょう。ビールや氷の入ったお酒など冷やしてしまう原因も控えてくださいね。
また男女ともに過度の飲酒は血に熱がこもりやすくなりますし喫煙習慣は瘀血の原因と考えられるので良くありません。