ストレスなどが原因で、自律神経(交感神経、副交感神経)のバランスが崩れている状態だと言われています。本来、交感神経と副交感神経という体を活発に動かすときの神経と体を休めるときの神経がヤジロベーのようにバランスをとりながら我々の体の状態を調節してくれているのですが、過度のストレスや不規則な生活・ホルモンバランスの乱れ(更年期など)によりそのバランスを崩すことによって様々な不調が現れます。
東洋医学では五臓それぞれが感情の影響を受けると考えられています。肝は怒り、心は喜び、脾臓は思う、肺は憂い、腎は恐れという五つの感情『五志』です。丹渓心法という書物にも「気血が平和であれば病気にならない。鬱になると多くの病気が発生する」と書かれている通り、鬱(気や血などが滞った状態)により様々な不調が現れます。ストレスにより怒・思・憂・恐などといった感情に常に晒されてしまう現代人は五臓のバランスを乱しやすいのかもしれません。
漢方薬を服用していただき五臓の乱れをしっかりと整え、鬱の状態を改善していくことで時間をかけて不調を改善していきます。
「呼吸は脈の頭なり」という言葉があるように気を巡らせるには呼吸が大切です。お散歩をしていただくことで気の巡りがよくなります。また、陽気を体に蓄えるためにも程よく太陽の日を浴びながら運動をしていただくことが大切です。