アトピー性皮膚炎はとても有名ですが、実は原因がまだはっきりとわかっていない病気の一つです。ご本人やご家族がアレルギー性の病気(アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎、喘息、結膜炎、鼻のポリープなど)の症状でお悩みであったり、アレルギーと深い関係があるIgE抗体を作りやすい体質であるとアトピー性皮膚炎になりやすいと言われています。
皮膚の状態をみせていただき赤みがあれば体内に『熱(現代の言葉で言うと炎症)』がこもっています。真っ赤であれば体の中に、薄いピンクであれば皮膚の表面にといった具合に判断します。またジュクジュクした方は熱に加えて『湿(余分な水分)』があります。肌がカサカサの場合は血虚、ゴワゴワの皮膚は瘀血などと原因が様々になります。その方に合わせてアプローチさせていただきます。稀ではありますが乳幼児の場合はお母様の食生活などを伺わせていただくこともございます。
『皮膚は内臓をうつす鏡である』という有名な言葉があることからもわかりますが、内臓の状態から皮膚は影響を受けます。食べ過ぎ、飲み過ぎ、睡眠不足、ストレス過多、好き嫌いなどの食事の偏りはよくありません。バランスよく食べ、良質な睡眠を取りましょう。
今日からできるケアとして入浴はぬる目のお湯に浸かりましょう。またタオルやスポンジなどでゴシゴシ体を擦って皮膚表面にダメージを与えるのはやめましょう。お風呂から上がる際にはシャワーを浴び、体から入浴剤などを洗い流した上で入浴直後に保湿をしてくださいね。