一般的に閉経前後と言われる45~55歳の頃に起こる様々な不調の総称です。月経を終える時期となりホルモンの分泌量が急激に減っていきます。
女性は、卵巣の中に卵胞(卵子のもと)をたくさん持っています。毎月1個ずつ卵巣のなかで卵胞を成熟させるのですが、その過程でエストロゲン(ホルモンの一種)が分泌されます。また排卵後にはプロゲステロン(ホルモンの一種)という女性ホルモンが分泌され、受精が成立しない場合は子宮内膜が血液とともに排出されるというのが月経の流れです。
これらのホルモンが加齢とともに分泌されにくくなってくる30代後半からプレ更年期となり、分泌が急激に減る頃が更年期となります
更年期障害の原因となるのは五臓のうち『肝』『腎』『心』の不調だと考えられます。特に『肝』は血を蓄える働きがあるため『肝』の不調は瘀血や血虚などにつながります。そこからくる肩こり、倦怠感、頭痛、のぼせ、汗が出るなどの症状を改善するための漢方が必要となってきます。また更年期には人生のタイミングとして家庭や仕事などからくるストレスも重なってくるケースが多く見受けられます。ストレスなどを改善するための漢方が効果を示すケースもございます。
有酸素運動が効果的です。『肝』に『熱』がこもっている状態が不調をもたらしているため、普段行っている運動、ヨガやサイクリング、ランニングなどで構いません。『肝』にこもっている熱を発散させてみてください。もちろん運動が苦手な方もいらっしゃると思います。自然の中をゆっくり歩くだけでも違ってきます。お試しください。
食事はバランスよく取りましょう。できたら『腎』を補うものくるみ、ごま、えび、なまこ、牡蠣などを取り入れることで体調が良くなってきます。