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2025.06.02
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【ブログ】材料(生薬)から漢方を作っています。

漢方と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか?
多くの方が思い浮かべるのは、顆粒や錠剤の形をした「飲みやすい漢方薬」かもしれません。忙しい現代社会では、さっと飲める即効性や手軽さが重視され、昔ながらの煎じ薬(せんじぐすり)はだんだんと姿を消しつつあります。先日も煎じ機の動画を投稿したら多くの方がご覧になったことがないとコメントをいただきました。薬剤師ですら見たことがない人がほとんどなのですから一般の方がそういったリアクションになるのは仕方がないことかと思います。

けれど、漢方の本来の形は、生薬をグツグツと煮込んで作る煎じ薬です。
葉や根、皮、種など、自然の恵みそのものを組み合わせ、じっくりと煮出して成分を引き出す――そんな手間ひまをかけて作られるのが、本来の漢方薬でした。

ウラタ薬局では、この昔ながらの伝統を今も大切に守っています。
もちろん顆粒や錠剤でも十分な効果がありますし、日々の忙しさや保存の利便性を考えると、それらを選ぶ方が増えるのも自然なことです。
ですが、保存料や添加物が気になる方、植物由来のものしか体に入れたくない方、何より「自分が飲むものの原料をきちんと確認したい」という方には、煎じ薬をぜひおすすめしたいのです。
※牡蠣の殻など植物由来でない生薬もございます。

煎じ薬の魅力は、ただ成分を抽出するだけではありません。
生薬が煮立つときの独特の香りや、煮詰める時間そのものが心と体を整える時間になります。
ゆっくりと湯気を眺め、煎じ終わったお薬を手に取るとき、そこには「自分の体と向き合う」贅沢な時間になります。
ただ、その時間を取れる方ばかりではありません。そこでウラタ薬局では国内でも珍しい自動煎じ機を使用し、煎じた状態で液体をパックに封じ込めて風味や効果をそのままの状態でお渡しするようにしています。

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ウラタ薬局では、患者さま一人ひとりの体質やお悩みに合わせて、生薬の組み合わせを考えています。
「冷え性がつらい」「ストレスが胃にくる」「夜、なかなか眠れない」――そんなお悩みに寄り添い、必要な生薬を厳選し、煎じ薬をお作りしています。

もし漢方に興味があるけれど、「何を選んだらいいかわからない」「顆粒の味が苦手」という方がいれば、ぜひ一度ご相談ください。
昔ながらの漢方を知って、感じて、試してみる――そんな体験を、ウラタ薬局がお手伝いします。

ウラタ薬局では一緒に働く薬剤師さんを募集しています。刀剣に興味がある方、岐阜県で働いてみたい方、都会の忙しさに疲れた方、猟や畑をしてみたい方、漢方に興味がある方はぜひお越しください。