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2025.03.27
健康コラム

【健康コラム】更年期の「ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)」を和らげる4つの対処法

おはようございます。お客様からホットフラッシュ対策をご相談いただいたのでご紹介いたします。

40代後半から50代前半にかけて、多くの女性が経験する「更年期」。その中でも特につらいと感じる方が多いのが、突然のほてりや発汗が起こる「ホットフラッシュ」です。日中の仕事中や夜間の睡眠中など、タイミングを選ばず現れるこの症状。今回は、そんなホットフラッシュを少しでも和らげるための対処法を、薬剤師の視点からご紹介します。


■ ホットフラッシュとは?

ホットフラッシュは、更年期に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで起こります。ホルモンバランスの乱れによって自律神経が不安定になり、体温調節がうまくいかなくなるため、急に顔が熱くなったり、汗が噴き出したりします。中には1日に何度も起こる方や、夜間に汗をかいて目が覚める方もいます。


■ 対処法①:衣類や室温の工夫で快適に

ホットフラッシュは突然起こるため、すぐに対応できるよう服装を工夫することが大切です。脱ぎ着しやすい羽織りものや、通気性・吸湿性に優れた素材のインナーを活用しましょう。また、エアコンや扇風機で室内の温度をこまめに調整することで、急な暑さを和らげることができます。


■ 対処法②:食事を見直して内側からサポート

更年期には、体を内側から整える食事も効果的です。特に、大豆製品に含まれる「イソフラボン」は女性ホルモンと似た働きをするとされ、ホットフラッシュの緩和に役立つといわれています。豆腐、納豆、豆乳などを日常的に取り入れてみましょう。

一方、カフェインやアルコールは症状を悪化させることがあるため、摂りすぎには注意が必要です。


■ 対処法③:漢方薬でやさしく整える

漢方薬は、体質や症状に合わせて選ぶことで、更年期の不快な症状をやわらげることができます。ホットフラッシュに用いられる代表的な処方には以下のようなものがあります。

  • 加味逍遥散(かみしょうようさん):イライラや不安、不眠などがある方に。
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):のぼせと冷えが混在し、血の巡りが悪いタイプに。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力があまりなく、むくみや疲れがある方に。

漢方は「その人に合った薬」を選ぶことが大切です。ウラタ薬局では、体質や症状をお聞きして、ぴったりの処方をご提案することが可能です。


■ 対処法④:婦人科でのホルモン補充療法(HRT)

ホットフラッシュが日常生活に支障をきたすほど強い場合は、婦人科でのホルモン補充療法(HRT)も選択肢のひとつです。これは、減少したエストロゲンを補う治療で、高い効果が期待できます。副作用やリスクについては医師とよく相談してくださいね。


■ まとめ:つらい症状は我慢せず相談を

ホットフラッシュは更年期の自然な変化のひとつですが、症状がつらいときは我慢せず、信頼できる専門家に相談することが大切です。服装や食事の工夫、漢方薬の活用など、できることから少しずつ始めて、毎日を快適に過ごしましょう。


ウラタ薬局では、漢方のご相談も随時受け付けております。お気軽にお声がけくださいね。