お知らせ
こんにちは、ウラタ薬局です。
年の瀬が近づくと、「お正月の準備を始めなきゃ」と思う方も多いのではないでしょうか。浦田の場合はお客様から
「今年も浦田先生はお屠蘇の漢方用意されるの?」
と聞かれると年末だなぁと感じます。そこで今回は、古くから伝わるお正月の風習「お屠蘇(おとそ)」について、薬膳の視点からご紹介します。
お屠蘇は、新しい一年の無病息災を願って元旦にいただく“薬酒”です。
古代中国で疫病除けとして生まれ、日本では平安時代から宮中行事として定着したそうです。
「屠」は邪気を払う、「蘇」は魂をよみがえらせるという意味があり、まさに「悪い気を祓って新しい命を吹き込む」お祝いの薬膳酒です。
一般的な屠蘇散には防風や丁子などが入りますが、今回は味わいをまろやかにして、体をやさしく温める配合をご紹介します。
お酒が苦手な方やお子さまでも香りを楽しめる、やさしいお屠蘇です。
材料(屠蘇散1回分)
作り方
茴香の甘い香りと陳皮の柑橘の香りがふんわりと立ち、優しく体を温めてくれます。
お屠蘇は「若い人から年長者へ」と回すのが作法。
若者の生命力を年長者に分け与えるという意味があり、“健康と長寿の願い”が込められています。
ほんの一口で十分。飲みすぎる必要はありません。
屠蘇散をお湯に浸してハチミツを加えると、香り豊かな薬膳茶になります。
甘草と茴香がやさしい甘みを添えるので、アルコールが苦手な方やお子さまにもぴったり。もちろん本みりんで作っても大丈夫です。浦田は下戸なので本みりんで作ったものをお正月にいただいています。
食べ過ぎや冷えが気になるお正月の朝におすすめです。
お屠蘇は、単なる“お祝いのお酒”ではなく、体をいたわる薬膳文化の一つです。
冷えた冬に体を温め、気持ちをリセットして一年を始める。
そんな習慣を、ぜひご家庭でも取り入れてみてくださいね。
ウラタ薬局は関市中心部から車で約10分、各務原市から約25分、美濃市から約20分です。
年末年始も体のケアや美容のご相談を承っております。お気軽にお立ち寄りください。