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2025.05.08
~20代女性

【関市・各務原市でアトピーにお悩みの方へ】3年かけてじっくり改善した20代女性の漢方相談例

「子どもの頃からアトピーがあり、大人になってもよくなりません」。そう言って、20代半ばの女性が当薬局に初めて来てくれたのは、3年前の春でした。頬や首まわり、腕の内側に赤みと乾燥、かゆみがあり、特に季節の変わり目やストレスがかかると症状が悪化。ステロイドや保湿剤を使っても一時的に良くなるだけで、根本的には何も変わっていないように感じていたそうです。

「そろそろ体の中から整えたい」「漢方で何かできることはありますか?」
とご友人から背中を押されてご相談にお越しいただきました。

東洋医学では、アトピー性皮膚炎は「体の内側の熱」や「湿(しつ)」がうまく排泄されない状態、あるいは「血(けつ)」の不足や「肺」「脾(ひ)」の働きの弱さと捉えます。初診では舌や脈を拝見し、体質や生活習慣、食事の内容などもじっくりとヒアリング。彼女の場合は、ストレスや疲労により“肝”の熱がこもりやすく、それが皮膚に現れているタイプと判断しました。

まずは、体にこもった熱や炎症をやさしく冷まし、皮膚の潤いを内側から補うような煎じ薬を提案。併せて、腸内環境の見直しや、冷たい飲み物を控える、シャワーより湯船につかる、といった生活養生もお伝えしました。

最初の半年間は、症状の波がありましたが、1年を過ぎた頃から「かゆみの程度が軽くなった気がする」「肌の赤みが前より落ち着いてきた」とご本人も少しずつ変化を実感。2年目には、冬場の乾燥による悪化が少なくなり、ステロイドを使う回数がぐっと減りました。

3年目には、化粧のノリもよくなり、以前はためらっていたノースリーブの服も「今年は着られそう」と笑顔に。今では、漢方は「お守り代わり」として続けていただき、季節の変わり目にだけ調整する形になっています。

アトピーは一朝一夕に治るものではありませんが、焦らず、体質から少しずつ整えていくことで、確実に“肌が変わる日”は訪れます。特に20代はホルモンバランスや生活習慣の影響を受けやすく、根本改善には時間が必要なケースも少なくありません。

「薬で抑える」ではなく、「体を育てる」ことを目指したい方へ。関市・各務原市でアトピーのお悩みがある方は、どうぞ一度ご相談ください。あなたの肌と心に寄り添う、オーダーメイドの漢方をご提案します。