「いろんな病院に通ったけれど、なかなか授かれなくて…」。
そんな想いを抱えて、静岡からわざわざご夫婦で足を運んでくださった30代のお客様がいらっしゃいました。ご主人が当薬局のブログを読まれ、「一度、漢方で体質から見直してみよう」と決意されたとのこと。

奥さまは冷えやすく、生理不順とPMS（月経前症候群）の症状が強いタイプ。ご主人は仕事のストレスが多く、睡眠の質が悪く、日中も疲れやすいとのことでした。お二人とも西洋医学の治療を一通り経験された後だったため、「できることはすべてやってみたい」というお気持ちが強く伝わってきました。

東洋医学では、「妊娠しやすい体づくり」は“気・血・水”のバランスを整えることから始まります。奥さまは特に「腎」と「肝」のバランスが崩れやすく、血の巡りが滞っている様子。ご主人は「気虚（ききょ）」といって、体のエネルギーが不足している状態と考えられました。そこで、お二人それぞれの体質に合わせた煎じ薬を提案しました。また、体のベースアップのため牡蠣肉のサプリメントをご夫婦で服用していただくことに。

奥さまには、血を補い巡らせながら妊娠力を高めていく処方を。ご主人には気を補い、ストレスによる緊張を和らげるような漢方をお出ししました。また、食事・睡眠・入浴習慣の見直しも一緒に行い、体と心を“授かりやすい状態”へ導くお手伝いをさせていただきました。

服用を始めて2ヶ月目頃から、奥さまの月経周期が整いはじめ、PMSのイライラも軽減。ご主人の睡眠の質も改善し、「最近は朝がすっきり起きられる」とおっしゃるように。そして、4ヶ月を過ぎた頃、奥さまから「妊娠しました！」と電話が。スタッフ一同、心から喜びを分かち合いました。

その後、体調を整える漢方を続けながら、無事に安定期に入り、出産のご報告もいただけました。

「時間とお金をかけてでも来てよかった」とお二人に言っていただけたことは、私たちにとっても大きな励みとなりました。

妊活は人知れず孤独な道のりになることもあります。でも、体質を知り、整えていくことで、確かに“変化の芽”は育ちます。関市・各務原市だけでなく、遠方からのご相談も歓迎しています。どうかご夫婦だけで悩まず、私たちにご相談ください。