こんにちは。ウラタ薬局の浦田です。さて今日は漢方の飲み方の一つである丸剤についてご紹介します。丸剤は、生薬を固形の球状に加工した製剤形です。煎じ薬のように煮出す手間や時間がかからず、忙しい現代人には大きなメリットがありますね。さらに、外出先や旅行中でも携帯しやすく、かさばらない点も魅力です。においに敏感な方やつわり中の妊婦さんなどにとっては、煎じる際の独特な香りが負担になる場合がありますが、つわりの代表的な漢方である乾姜人参半夏丸丸剤なら匂いが気になりにくく、気軽に摂取できるのが特徴と言えます。
さらに、丸剤ならではのバリエーションとして、「〇〇丸」と名付けられた漢方薬が数多く存在します。たとえば、代表的なものとして「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」や「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」などが挙げられます。六味地黄丸は腎の機能低下からくる疲れやすさや、のどの乾燥などを訴える方に使われることが多く、八味地黄丸は冷え性やむくみが気になる、加齢による下半身の弱りがある方向けとして古くから利用されています。牛車腎気丸は、血流や水分代謝を整えたい、しびれや痛みがある方に処方されるケースが多いのが特徴です。このように、「〇〇丸」としてまとめられている漢方薬は、それぞれ含有する生薬の組み合わせや働きが異なるため、その方の症状や体質に応じた使い分けが必要となり、我々漢方薬剤師が専門性を発揮する部分になります。
ただし、丸剤を自ら製造するためには、固める技術や適切な混合比率の把握など、一定の製剤スキルが要求されます。そのため
「興味はあるけれど、作ったこともないし作り方もわからない」
という薬剤師の方も少なくないのが現状です。全国に数十万人の薬剤師がいて実際に製造販売をしたことある薬剤師が数百名もいないのが寂しい限りです。その点、ウラタ薬局は昔から色々な製剤を製造し販売したり、全国の薬剤師さんに講演をしてきた実績があるため安心してください。
体調が気になる方はウラタ薬局にご相談くださいね。