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2025.07.25
健康コラム

【ADHDと食事】オメガ3脂肪酸が感情コントロールに関係するかもしれません

こんにちは、ウラタ薬局です。

最近、「子どもの落ち着きがない」「怒りっぽくて、すぐに感情が爆発してしまう」といったお悩みをお聞きすることが増えています。こうした特性は、ADHD(注意欠如・多動症)のお子さんにしばしば見られるものです。

そして実は最近の研究で、ADHDのお子さんの中には、血液中のオメガ3脂肪酸の量が少ない子が多いことが報告され、そのことが「感情コントロールの難しさ」と関係している可能性があることがわかってきました。


オメガ3脂肪酸ってなに?

オメガ3脂肪酸とは、魚の油(とくに青魚)やえごま油、アマニ油などに多く含まれる脂肪の一種で、「DHA」「EPA」「α-リノレン酸」などが有名です。これらは脳や神経の働きをサポートする重要な栄養素で、特に成長期の子どもには欠かせない成分とされています。


ADHDとオメガ3脂肪酸の関係とは?

ある研究では、ADHDと診断された小児のうち、血液中のDHAやEPAの濃度が低いグループは、そうでないグループに比べて感情のコントロールが苦手である傾向が見られたと報告されています。

感情の爆発(例えば、急に怒る、泣き出す、すぐにイライラする)や不安定な気分の背景に、脳内の炎症や神経伝達の乱れが関係している可能性があり、オメガ3脂肪酸にはその炎症をおさえる働きがあることから、注目されているのです。


食事でできるサポート

もちろん、ADHDのすべてがオメガ3脂肪酸の不足で起きるわけではありません。けれど、毎日の食事から脳の栄養を整えることも良いですね。

おすすめの食材は以下の通りです:

  • サバ、イワシ、サンマなどの青魚(週2〜3回)
  • アマニ油・えごま油(ドレッシングなどに)
  • クルミやナッツ類(おやつとして)
  • DHA・EPAが配合されたサプリメント(様々な商品があるため選ぶのにお困りの方はご相談ください。)

医療との併用が大切です

ここが大切なのですが、巷で言われているように「オメガ3をとればADHDが治る」というわけではありません。しかし、薬物療法・行動療法とあわせて、生活習慣や食事の見直しを行うことはとても効果的です。

ウラタ薬局では、お子さまの体質やお悩みに合わせて、漢方や栄養面からのサポートも行っています。「薬だけに頼りたくない」「子どもの体に合った方法を探したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に処方箋の対応もさせていただきます。


まとめ

  • ADHDのお子さんの中には、オメガ3脂肪酸が不足しているケースがあります。
  • DHAやEPAの不足は、感情コントロールのしづらさに関係している可能性があります。
  • 食事でも補うことができ、青魚やナッツ、油類がおすすめです。
  • 専門家と連携しながら、無理のない範囲で生活を整えることが大切です。

お子さんの「困った行動」の裏には、身体的な要因が隠れていることもあります。食事、栄養、心のケアを含めて、ウラタ薬局はご家族をサポートしていきます。