こんにちは。今回は年末ということもあり、お屠蘇についてご紹介します。
最近は清酒をお屠蘇として飲むご家庭もあるようですが、本来は屠蘇散(とそさん)という漢方薬で作るものでした。
屠蘇散は、日本の新年行事で用いられる伝統的な漢方でその薬草を日本酒やみりんに一晩浸した屠蘇酒を正月の朝に飲む慣習があります。屠蘇酒は邪気を払い、無病息災や長寿を願う縁起物として重んじられ、元日には家族が年少者から年長者へと盃を回しながら飲むと良いと言われています。
『自分が飲めば家族が、家族で飲めばその村が病気を知らなくなる』という言い伝えもある縁起物ですね。
屠蘇散の主な材料
配合は時代や流派、製造元によって多少の違いがありますが、典型的な屠蘇散は以下のような生薬からなります。
•山椒(さんしょう):温性を持ち、消化を助けるとされる。
•肉桂(にっけい)または桂皮(けいひ):桂皮はシナモンの一種で、身体を温め、気血の巡りを良くすると考えられる。
•桔梗(ききょう):肺を潤し、のどの調子を整える。
•陳皮(ちんぴ):乾燥ミカン皮で、胃腸を整え、食欲を増進させる効果が期待される。
•白朮(びゃくじゅつ)・防風(ぼうふう)・丁字(ちょうじ)・乾姜(かんきょう)・砂仁(しゃじん)など、地域や製薬元ごとに様々な漢方薬材が使われます。
皆様もお屠蘇を楽しんでみてくださいね。
※大変申し訳ないのですが、ウラタ薬局は2024年は販売しておりません。