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2024.12.10
健康コラム

【健康コラム】喉が痛い時の漢方の選び方

こんにちは。前回の風邪の漢方の選び方に続き、喉が痛い時の漢方の選び方をご紹介します。

1. 初期の風邪症状を伴う喉の痛み
葛根湯(かっこんとう):風邪の引き始めで、軽い喉の違和感・痛みと共に、寒気・肩こり・僅かな発熱などがある場合に用いられます。まだ本格的に熱がこもっていない段階で有効。

2. 炎症や熱感が強い喉の痛み
小柴胡湯(しょうさいことう):微熱、咽頭痛、口の苦み、胸脇苦満(胸やわき腹の張り)など、半表半裏証といわれる中間的な状態で、のどが腫れやすい場合にしばしば使われます。
桔梗石膏湯(ききょうせっこうとう)や桔梗湯(ききょうとう):喉の腫れと痛み、炎症が強い場合によく用いられます。桔梗には局所的な炎症を軽減する働きが、甘草には鎮痛・鎮咳作用が期待できます。

3. 乾燥感や刺激感が強い喉の痛み
麦門冬湯(ばくもんどうとう):喉や気管支が乾燥してイガイガし、乾いた咳が出る場合に用いられます。唾液や分泌物が少なく、喉がカラカラして痛むケースに適しています。

4. 痰が絡む・湿った感じのある喉の痛み
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):喉元に何かつかえる感じ(梅核気)や、湿った咳、つばが絡むなど、精神的なストレスや気滞(気の流れの停滞)が関わるときに用いられます。のどに違和感があるが特に真っ赤に腫れているわけではない場合など。

まとめ:
腫れ・赤み・熱感が強く、炎症が顕著 → 桔梗湯、桔梗石膏湯、小柴胡湯など
乾燥してイガイガする、痰が少ない → 麦門冬湯
喉に詰まった感じ、ストレス性 → 半夏厚朴湯
風邪の初期で軽い喉の痛みと悪寒 → 葛根湯

最終的な選択は、体質、症状の段階、全身状態などを総合的に考える必要があります。自己判断での長期服用は避けて漢方の専門家がいるウラタ薬局へご相談くださいね。