30代女性が「寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める」「胸がドキドキして落ち着かない」と相談に来られました。仕事の繁忙期と子どもの行事、年末の家事が重なり、頭の中がいつもフル回転。布団に入っても翌日の段取りを考えてしまい、眠りが浅く、朝もスッキリ起きられないとのことでした。ここ数週間はイライラしやすく、家族にきつく当たってしまうことも気になっていました。

東洋医学では、不眠や動悸、イライラは「気の巡りの滞り」と「心（しん）を養う血の不足」が関わると考えます。顔色や舌の様子、月経状態などから、「ストレスで気がうまく巡らない状態」と「血虚」が合わさったタイプと判断しました。そこで、気の巡りをなめらかにして緊張をほどきつつ、心を落ち着かせて眠りを深くする漢方と牡蠣肉ドリンクをオススメしました。あわせて、就寝前のスマホを控える、ぬるめのお風呂でリラックスする、深呼吸を取り入れるなど、自律神経を整える養生もお伝えしました。

「イライラして家族に当たることが減った」「気持ちにゆとりが出てきた」と笑顔で報告してくださいました。12月の不眠やストレスでお悩みの方は、一人ひとりの体質に合わせた漢方相談をご利用ください。